東芝出身の社内起業家とキャピタリストが、新規事業を語る|社内起業家のまなび場 vol.1

本記事は、2021年6月11日に行われたシリーズイベント「社内起業家の学び場」の第1回レポートです。

東芝出身の社内起業家であるコエステ株式会社 執行役員 金子祐紀様と、同じく東芝出身の当社キャピタリスト金丸によるパネルディスカッションの内容の一部をお届けします。

パネルディスカッション「大手企業R&Dからの新規事業創出」

R&Dから事業を生み出すことの留意点は?


新規事業の教科書には「シーズドリブンはダメ、『ニーズドリブン』でいきましょう」と書いてあります。基本的にはそこを意識して事業を進めるべきですが、私は毎回あえてその通りにしません。

その理由は、ニーズドリブンでいくと、「トンデモナイもの」ができないからです。それが、シーズドリブンで事業を創るとあり得ます。それなのに、なぜシーズドリブンがダメと言われるかというと、開発が進んで、事業が最後までつくれた段階で初めて「実はニーズがなかった」と気づく。一方、ニーズドリブンだと、ニーズはあるけれど、実現できないとわかった段階でプロジェクトは止まります。

シーズドリブンは、トンデモナイものを出せることが強み。だからこそ、事業アイディアを早い段階でオープンにして、ニーズに対しての検証をすることが重要です。

社内起業家が事業を進めるためのポイントは?

通常の起業であれば、1人でも味方(資金を出してくれる方)を見つければ事業を進めることができます。しかし、大企業の中の新規事業は、意思決定に関わる全員がOKしてくれないと進めることができません

そんな環境で事業を推進する一つのポイントは、「外部の声を味方につける」ことです。どれだけ優れた事業でも、社内からは様々な角度で不安の声はあがるものです。そんな時に、「既に100社の見込み顧客がいて、このサービスを使いたいと言っている」などを証明できると、自分たちのプランを社内で納得してもらう上でとても強い後押しになります。

事業紹介:電動モビリティ「メルカリ R4D poimo」


メルカリ社の研究機関「R4D」にて実用化に向けて研究を進めている電動モビリティ「poimo」のご案内を頂きました。関連動画・記事がございますのでご覧ください。

【関連リンク】
mercari R4Dと東大が取り組む、空気でふくらみ、持ち運べるモビリティ「poimo」

現在poimoの活用をご検討いただける企業様を求めており、今後個人の方(電気系・制御系エンジニアの方)にもご協力を求める予定です。ご興味あればお繋ぎしますので、以下の事務局のメールアドレスまでご連絡ください。
hrsupport+intra@beyondnextventures.com

最後に

以上、今回の社内起業家のまなび場Vol.1では、約30名の社内起業家の方々と共に過ごさせて頂きました。今回は参加者の交流タイムはございませんでしたが、世相が落ち着いてきたらリアル開催&交流も実施できればと考えております。ぜひ引き続き、本勉強会にご注目ください!

Shota Sagiyama

Shota Sagiyama

Executive Officer / Talent Partner