【研究者とユニコーン企業を創る】ディープテック起業家の登竜門「INNOVATION LEADERS PROGRAM」とは

Beyond Next Venturesでは、経営者・起業家のチャンスを掴みたいビジネスパーソンを対象にしたキャリア開発プログラム「INNOVATION LEADERS PROGRAM」(以下、ILP)を2017年より運営しています。

ILPの特徴は、「科学技術・ディープテックなどの先端技術を軸にした事業展開を予定している研究チームにジョイン」すること。研究者と共に、将来的なアントレプレナー/イントレプレナーとしての活躍の基礎となる、事業計画立案~資金調達前までを実践していただけるプログラムです。

ILPでは現職と並行できるため転職の必要はありません。また、無償プログラムのため所属企業の兼業・副業禁止規定の有無に関わらず、参加可能です。所属企業で認められた副業・兼業活動の範囲内、平日夜間・休日といった業務時間外で活動を行います。

さらに、参加者は起業に必要な人脈(第一線の研究者、メンター、提携先・投資家候補等)も培うことができます。

これまで累計450名以上のビジネスパーソンが参加し、多くの卒業生は「研究」が身近にない方々です。そして、ILP卒業後にスタートアップの世界に飛び込み、実際に経営者として活躍している方は40名以上いらっしゃいます。

今回は、このILPの誕生背景を説明したいと思います!


(ILP卒業後に経営者として活躍されている方々を集めた「ILP経営者サミット」を2023年8月に開催)

画期的な研究成果を元に、新規事業を構想

日本の大学・研究機関には、有望かつ社会的インパクトの大きい事業の種が数多く眠っています。弊社では、そのようなシーズを早期から見出し、事業化に向けた様々な支援を提供しています。

その活動の一環であるILPでは、研究シーズを社会に広く普及させることのできる経営スキルの高いビジネスパーソンを募り、一定期間、現職と並行しながら研究者との共同創業を体験していただきます。

いきなり大きなリスクを取って起業するのではなく、現在の仕事を続けながら、少しずつスタートアップの立上げに関与することで、手応えを感じながら、実践的な0→1のプロセスの経験を積むことができます。

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2017年のプログラム開始当初には日経でも紹介いただきました。
大企業社員、副業で事業立ち上げ VCが育成プログラム
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期間限定であっても、リアルな現場で創業・経営メンバーとして事業立ち上げに参画する経験は、自分のこれまで培ってきたものをはるかに超えるチャレンジの連続です。その経験を乗り越えたあとには、「起業」や「社内起業」への道が開けるかもしれません。

実際に、40名強の卒業生が現在ディープテックスタートアップの経営メンバーとして活躍。また、自分の所属する企業の新規事業担当者(社内起業家)として活躍されている方も数多くいらっしゃいます。

参画先である研究シーズの一例

過去、以下のようなプロジェクトにご参画いただきました。
・治療が困難な疾患等に向けた新薬の開発
・AIを活用した革新的な医療機器の開発
・食糧危機や環境問題に寄与する代替タンパク質の開発
・人工土壌を活用した新しいサステナブルな栽培システムの開発
・社会的知能を持つAIメディアの開発

どれも大きな社会インパクトをもたらす事業の種ばかりです。ディープテックに特化して支援を行う当社だからこそ提供できる機会を用意しています。

ILP卒業生の属性や必要な経験について

ILPでは、起業家や経営者、または社内起業家を志す20~40代のビジネスパーソンを対象としています。

これまでの属性としては、将来の起業や経営参画を目的に参加される30代の方が最も多く、参加者の70%は理系(学士・修士・博士)またはMBAホルダーです。バックグラウンドとしては、事業系・コンサル、そして管理系まで様々な方に参加いただいています。

卒業生の所属先としては、製薬/医療機器メーカー、総合電機メーカー、商社、コンサルティングファーム、インターネットサービス、金融、専門家(弁護士・会計士・医師)、シリアルアントレプレナー、学生に至るまで、幅広い業種・職種の方がいらっしゃいます。

どのメンバーも知恵と情熱を出し合い、技術シーズを“投資家から資金を得られるレベル”に引き上げ、革新的な事業にするべく、チーム一丸となって議論を重ね、事業計画の立案に取り組みます。

よく「専門知識が必要ですか?」「経営の経験が必要ですか?」という質問を頂きますが、ILPでは事業計画の作成や資金調達について学ぶ研修があります。また、スタートアップの立ち上げや経営経験の豊富なメンターや専門家から直接アドバイスも得られるため、未経験の方でも安心してご参加いただけます。

専門知識や経営経験を持っていること以上に、「技術を俯瞰しながらビジネスプラン全体を描き、推進できること」が重要で、将来の経営への意欲や新規事業を実現する情熱がある方を特に求めています。

実際に、ILP卒業生のうち、事業経営経験のない方がスタートアップ創業メンバーとして活躍している事例や、所属企業の新規事業リーダーとして活躍する事例が出始めています。

ディープテック領域の挑戦者を増やしたい

ここ10年で「プロ経営者」というキャリアが浸透し、インターネット業界では多くのスタートアップと優れた起業家が生まれました。

同時に、アイデアソンやハッカソン等、“新しいことを生み出す”取り組みも多数開催され、IT界隈ではゼロイチへのチャレンジの機会が増えています。

一方で、大学発ベンチャーに代表されるようなディープテック領域はどうでしょうか?

研究界とビジネス界の壁はまだ厚く、相互に出会える機会や、ビジネスパーソン自らが研究シーズを見つけ、研究者と共同創業または経営者となりビジネスを推進する機会は、多くはありません。

私たちは、このILPを通じて、一度きりの人生を、より大きな社会的インパクトを生み出す「ディープテック」の領域でチャレンジしてほしい、そこでの経営の面白さを実感してほしい、という思いで、多くの機会を提供しています。

これからも引き続き皆様のチャレンジの最初の一歩、そして起業家・経営者としての生き方を後押ししていきます。皆様とイベントや説明会でお会いできたら嬉しいです。

■ILP公式サイト
https://beyondnextventures.com/jp/startupcareers/ilp/

■ILPに関するお問い合わせ
ilp@beyondnextventures.com

Shota Sagiyama

Shota Sagiyama

Executive Officer / Talent Partner