【新パートナー就任のお知らせ】日本発ディープテックの世界展開を後押し

2022.10.19

左有馬暁澄右橋爪克弥

ディープテック領域のシードVCであるBeyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:伊藤毅、以下「当社」)は、当社キャピタリストの橋爪克弥と有馬暁澄がパートナーに就任したことをお知らせいたします。今回の就任により、伊藤、植波に加え、計4名のパートナー体制となります。

日本発ディープテックの海外展開を後押し

当社では、2014年の創業当初から、社会的インパクトの大きい科学技術・テクノロジーの社会実装を目指す研究者や起業家を後押ししています。2020年より、「日本発ディープテックの海外進出」に軸足を置いた投資活動・エコシステムづくりを強化しています。

CureAppは米国カーライルの日本法人から70億円の資金調達を実施、リージョナルフィッシュはインドネシアへの本格進出を開始、SECAI MARCHEは創業時からマレーシアで事業を展開、I’mbesideyouは創業1年目でインドに開発拠点を設置するなど、出資先スタートアップの海外進出もここ数年で活発化しています。

当社においても、数年前より本格進出を開始しているインドを軸に、出資先スタートアップの海外進出を後押しできるスキームを構築し、ディープテックエコシステムを牽引するVCの一つとして、世界に通ずるディープテックスタートアップの創出を目指します。

パートナー就任の背景

橋爪は、当社が初の試みとして今年から取り組む、海外投資家からの資金調達を後押しする研究開発型スタートアップ向けプログラム「BRAVE GLOBAL」を統括。米国VC「ARCH Venture Partners」や企業価値1兆円超えの米国デカコーン企業「Gingko Bioworks」のファウンダーをはじめ、複数の海外著名VCや起業家を巻き込み、日本の研究開発型スタートアップが世界へのゲートを開く第一歩を後押ししています。今後もこのような活動を推進し、継続的に海外投資家との接点を増やしていく方針です。

有馬は、インテグリカルチャーリージョナルフィッシュなど日本を代表するアグリ・フードテックスタートアップへの出資をはじめ、農林水産省が提供するスタートアップ支援プログラムのPMを務めるなど、その活動の裾野を広げています。当社としても、アグリ・フード分野を世界に通用するポテンシャルの高い領域として位置づけ、当社最大の投資領域である医療と並ぶ2大柱として確立させていく予定です。

なお、当社の投資領域については以下をご参考ください。起業家、研究者の方からの事業相談、資金調達に関するお問い合わせを随時受け付けております。

投資領域

  • ヘルスケア:デジタルヘルス、超小型・モバイル医療機器、遠隔医療、デジタルホスピタル
  • アグリ・フード:代替タンパク質、新規農業資材、スマートアグリ
  • クリーンテック:電池、次世代エネルギー、カーボンリサイクル
  • 創薬・バイオ:ゲノム編集技術、マイクロバイオーム、再生・細胞医療・遺伝子治療
  • デジタル・宇宙:半導体、AI、ロボット、メタバース、量子コンピューティング、宇宙

橋爪 克弥について

ディープテック業界のさらなる発展に向けて、この度パートナーに就任いたしました。この10年で大学発ベンチャーやディープテック領域を取り巻く環境は激変しました。意欲的な起業家・研究者の増加、優秀なビジネスパーソンのスタートアップ参画に加え、事業会社や政府の関心も高まり、数十億円の資金調達も増えた結果、大企業と比べ遜色ない事業規模で大きな社会課題の解決を目指せる状況となりました。私たちも、起業家・研究者の最も近くで、世界に羽ばたくスタートアップを共に創り、想像を超えるような今後の10年を作り出していきます。今後とも、よろしくお願いいたします。

経歴

ジャフコグループ(株)で産学連携投資グループリーダー、JST START代表事業プロモーターを歴任。約10年間大学発ベンチャーへの出資・成長支援に従事した後、2020年に当社に入社。医療・ヘルスケア領域を中心に、創業前の段階から研究者・経営者と共に革新的なスタートアップづくりに挑んでいる。出資先スタートアップ向けのナレッジ共有やコミュニティ運営も統括。サーフィンが趣味、湘南在住。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了
担当先スタートアップ:マイクロ波化学(IPO)、リバーフィールド、Biomedical Solutions(大塚HD傘下へ売却)、OPExPARK、Olive Union、BiPSEE、Neautech、ALYなど

橋爪の紹介記事はこちら:「研究者・起業家の頼れるCo-Founderになる

有馬 暁澄について

3年前に弊社のビジョンに共感して入社して以来、がむしゃらにディープテック業界のエコシステム組成に携わり、この度光栄なことにパートナーを拝命いたしました。日本のアグリ・フードテック業界は、シーズが誕生した第1フェーズ、国内展開中心の第2フェーズを経た今、「海外展開」という第3フェーズにきています。世界で活躍するディープテックスタートアップの創出に向けて、様々な方々と連携しながら海外展開を後押しできる仕組みをつくり、未来の食の創造に貢献していきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

経歴

丸紅で穀物のトレーディング事業を通じて生産から販売までのアグリ全般に携わる。また、有志でアグリテック領域のスタートアップにシード投資を実行。2019年に当社に入社し、創業前から研究者や起業家候補と連携し、アグリ・フードテック領域のスタートアップづくりを手掛ける。また、農林水産省や大企業と共に産学連携・エコシステムづくりにも取り組む。目標は、アグリ・フード領域のGAFAを生み出すこと。慶應義塾大学理工学部生命情報学科卒業
担当先スタートアップ:インテグリカルチャー、リージョナルフィッシュ、グリラス、EFポリマー、グランドグリーン、SECAI MARCHE、TOWINGなど
エコシステム実績:スタートアップ総合支援プログラムPM(農林水産省)、ゲノム編集/サーキュラーフード団体代表(農林水産省)、各種地域連携及び事業会社オープンイノベーションの企画・支援

有馬の紹介記事はこちら:「食のネクストGAFAを起業家と共に生み出す

Beyond Next Venturesについて

サイエンス・テクノロジーを基盤とした新産業の創出とチャレンジする人材の輩出により社会に貢献することをミッションに、大学や企業に眠る革新的な技術の種(シーズ)を見出し、研究者や起業家と共にその社会実装に挑む独立系ベンチャーキャピタルです。累計220億円のファンドを運用し、シード期から大学発ベンチャーなどのディープテックスタートアップを中心に約70社へ出資を実行。また、資金的支援に留まらず、創業前から研究者の起業を支援するアクセラレーションプログラムの運営、ディープテック領域の経営人材を輩出するキャリア開発活動、バイオベンチャー向けのシェアラボの開設など、VCの域を超えた様々な活動を通じて、ディープテックエコシステムの構築に取り組んでいます。

本社 東京都中央区日本橋本町3-7-2 MFPR日本橋本町ビル3階
代表者 代表取締役社長 伊藤 毅
設立 2014年8月
事業内容 日本・インドの技術系スタートアップへの出資・成長支援、研究シーズの事業化支援、研究開発型スタートアップにおける経営人材育成・採用支援、シェア型ウェットラボ運営など
URL https://beyondnextventures.com/jp/