かんぽ生命の『インパクト“K”プロジェクト』認証を取得

2024.12.25

Beyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:伊藤毅、以下「当社」)の3号ファンドは、株式会社かんぽ生命保険(本社:東京都千代田区、取締役兼代表執行役社長:谷垣 邦夫、以下「かんぽ生命」)の『インパクト“K”プロジェクト』認証を取得したことをお知らせいたします。

かんぽ生命『インパクト“K”プロジェクト』とは






かんぽ生命が取り組む『インパクト“K”プロジェクト』は、インパクト(社会課題の解決や持続可能な価値創出)志向の投融資の拡大を目指し、同社独自の基準でファンドや事業を認証するフレームワークです。インパクト投資において実効的かつ実質的なインパクトの創出を重視し、質と透明性を確保するための要件とプロセスを定めています。

具体的には、投資の過程で成果指標(KPI)設定やインパクト測定・マネジメント(IMM)といったインパクトの創出プロセスのほか、認識している社会課題、セオリー・オブ・チェンジ、ロジックモデルなどが一貫しているかなど、多面的な要素を総合的に評価し、投資先が目指す社会的インパクトやそのKPIを検証・後押しすることで、社会課題の解決を目指します。

当社3号ファンドにおけるインパクト投資について

当社は、研究者や起業家と共に、革新的な科学技術の社会実装やエコシステムの底上げを通じて、地球規模の社会課題の解決を目指すベンチャーキャピタルです。

3号ファンドでは、IMM ポリシーに従い、インパクトを創出する意図を持って出資を行っています。ビジネス・デューデリジェンスと一体でインパクト・デューデリジェンスを行い、Five Dimensions of Impactの手法を参考にインパクト・スクリーニングを実施し、出資先企業の経営者との対話を通じて出資先企業が目指すインパクトを検証します。

インパクトを実現するためのマイルストーンやKPIを設定し、出資後にその実現に向けて出資先の事業成長をハンズオンで支援することで、インパクトの早期発現・最大化を目指しています。

当社3号ファンドにおける出資先企業について

3号ファンドでは、「革新的なサイエンス/テクノロジーにより、地球規模の社会課題を解決する」をコンセプトに、医療・ヘルスケア、創薬・バイオ、アグリ・フード、デジタル・宇宙、クライメートテックなど、大学等での研究成果を基盤とした革新的な技術によって社会課題の解決やSDGsに貢献する事業に出資しています。

出資先企業例

Boston Medical Sciences株式会社
  • 社会課題:1.大腸がんは世界のがん種別羅患数2位/死亡数2位。毎年約80万人が亡くなっている。2.米国で約2兆円/年、日本で約0.6兆円/年もの医療費がかかる。3.従来の侵襲的な大腸検査により、検査忌避の傾向が強く、早期発見が遅れるケースが多い。
  • 事業概要:大腸CT画像に対して、深層学習による仮想的腸管洗浄およびポリープ検出を行うプログラム医療機器を開発。「完全無下剤でのバーチャル内視鏡検査」を実現し、世界から大腸がん死の根絶を目指す。
ファーメランタ株式会社
  • 社会課題:1.植物由来原料は植物からの抽出にほとんどが依存しているが、この植物生産法は栽培に必要な土地・水資源・また生産過程で排出されるCO2など環境負荷が大きい。2.また、高単価になりやすく特に医薬品へのアクセスに地域格差が生じている。
  • 事業概要:希少で高単価な植物由来原料を微生物発酵により生産可能にし、環境負荷を大きく低減する。大腸菌の特性を最大限活用することで高効率生産を実現し、既存製品より低コストでの植物由来原料提供を目指す。
UMAMI UNITED JAPAN株式会社
  • 社会課題:1.鶏卵の供給・価格が不安定である(戦争や地政学リスクによる飼料作物の生産量減少、鳥インフルエンザの世界的流行等)。2.従来の高密度な飼育法が問題視されている(アニマルウェルフェア)。3.食の多様性が求められている(アレルギーや菜食主義等)。
  • 事業概要:こんにゃくをベースとした完全植物性の原料のみから製造される植物性卵を安定的に生産。鶏卵が本来持つ味と食感を損なわず、加熱凝固性・保水性・乳化性等の「機能」も再現し、幅広い用途において鶏卵を代替する。

Beyond Next Ventures株式会社について

研究者や起業家と共に、革新的なサイエンス/テクノロジーの社会実装を通じて、地球規模の社会課題の解決を目指す独立系ベンチャーキャピタルです。リード投資家としてシード期のディープテックスタートアップへの支援を強みに、研究成果の実用化を加速するインキュベーション活動、経営チームの組成ならびに経営人材の育成、都心シェア型ウェットラボの運営など、VCの枠を超えてディープテック・エコシステムの構築に取り組んでいます。

本社 東京都中央区日本橋本町3-7-2 MFPR日本橋本町ビル3階
代表者 代表取締役社長 伊藤 毅、代表取締役 植波 剣吾
設立 2014年8月
事業内容 日本・インドのディープテックスタートアップへの出資・成長支援、技術シーズの事業化支援、経営人材の育成・経営チームの組成支援、シェア型ウェットラボの運営など
URL https://beyondnextventures.com/jp/