スコヒアファーマへ新規出資 ー 肥満症・希少疾患領域に複数の後期開発アセットを持つ創薬スタートアップ

2026.05.28

Beyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 / 代表パートナー:伊藤 毅、以下「当社」)は、このたび株式会社スコヒアファーマ(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長:渡部 正教、以下「スコヒアファーマ」)が実施した今回の資金調達ラウンドに、リード投資家として参画しました。スコヒアファーマの同ラウンドにおける資金調達額は、総額30億円です。

スコヒアファーマについて

スコヒアファーマは、代謝・内分泌・循環器疾患領域を中心に、低・中分子医薬品の研究開発に取り組む創薬スタートアップです。2017年に武田薬品工業株式会社からのカーブアウトにより設立され、肥満症・糖尿病といった生活習慣病から、成長ホルモン分泌不全性低身長症、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD) などの希少疾患まで、複数の開発パイプラインを有しています。

特に、肥満症・糖尿病領域においては、血糖値や体重の調整に関わる2つの受容体、GLP-1受容体とGIP受容体に作用する医薬品候補SCO-094の開発が進められています。SCO-094は、中国のHuadong Medicineへのライセンスアウトを経て、同社が開発したSCO-094の週一回投与版が現在、中国でフェーズ3試験が進行中です。また、2026年4月には選択的MC2R拮抗薬(SCO-483)に関してNeurocrine Biosciences(米国カリフォルニア州)との全世界独占的ライセンス契約(研究開発の進展に応じた最大550百万米ドルのマイルストン対価を含む)を締結するなど、グローバル製薬企業との連携実績も積み重ねています。

さらに同社は、生活習慣病領域および希少疾患領域を中心に、作用機序の異なる複数の開発品やバックアップ化合物を組み合わせた開発ポートフォリオを構築しています。単一の開発品に依存するのではなく、継続的に医薬品候補を創出・開発し、国内外のパートナーとの提携も活用しながら、患者様に新たな治療選択肢を届けることを目指しています。

スコヒアファーマ Webサイト:https://www.scohia.com/

投資の背景

肥満症、糖尿病、慢性腎臓病などの生活習慣病は、世界的に患者数が増加しており、医療費の増大や生活への負担という観点からも、重要な医療課題となっています。特に肥満症領域では、GLP-1関連薬を中心に新たな治療薬の開発・普及が進む一方、効果、安全性、投与方法、医療アクセス、費用負担などの面で、依然として多様な治療選択肢が求められています。

このような課題に対してスコヒアファーマは、肥満症・糖尿病をはじめとする生活習慣病領域に加え、成長ホルモン分泌不全性低身長症や常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD) などの希少疾患領域にも複数のパイプラインを展開しています。加えて、SCO-094におけるHuadong Medicineとの提携や、SCO-483におけるNeurocrine Biosciencesとの全世界独占的ライセンス契約など、国内外の製薬企業・バイオ企業との提携実績を積み重ねています。

このようなスコヒアファーマが有する低・中分子医薬品を中心とした創薬力、複数の臨床・前臨床パイプライン、国内外のパートナーとの事業開発実績、そして医薬品開発を推進する組織力に大きな可能性を感じ、今回の出資を決定いたしました。今後は、当社が有する創薬・バイオ領域の知見やネットワークを活かし、スコヒアファーマの研究開発、事業開発、資金調達、組織体制の強化を支援してまいります。

担当者コメント

澤邉 岳彦(MBA / ディレクター)/ 矢藤 慶悟(Ph.D. / プリンシパル)
国内のバイオ投資環境が厳しい資金調達環境に直面している今だからこそ、日本発の技術やイノベーションによって革新的な新薬を世界へ創出していくことの重要性は、かつてないほど高まっています。日本の創薬の火を絶やさず、世界中の患者様に新たな治療選択肢を届けることは、社会的な意義も非常に大きいと考えています。

私たちは、スコヒアファーマが誇る世界水準の創薬チームと、リスクを分散した多角的なアセット戦略に深く惚れ込み、本ラウンドへのリード出資を決断しました。当初想定を超える30億円の資金調達が実現したことは、スコヒアファーマが一歩一歩積み上げてきた実績が、正当に評価された結果にほかなりません。これは、国内のバイオ市場において、前向きな一歩となる素晴らしい成果だと確信しています。

今回の増資を経て、同社が目指す『市場の波に左右されない、強靭な創薬プラットフォーム企業』への歩みはさらに加速します。この発信をきっかけに、彼らの壮大なビジョンに共感する新たなプロフェッショナルたちが集うことで、さらに大きな成長に繋がることを確信しており、今後日本発の底力を世界に示すため、私たちも総力を挙げて伴走します。

Beyond Next Ventures株式会社について

Beyond Next Venturesは、地球規模の社会課題の解決に挑む研究者・起業家とともに、研究成果を社会の価値へとつなぎ、その価値が次の研究と挑戦を生む好循環の創出を目指します。ディープテックスタートアップへの投資に特化した480億円のファンドを運用し、独自のカンパニークリエーション機能、数百名以上の経営人材マッチング、ディープテックに関わる国内外のキーパーソンが集う「TECHNIUM Global Conference」の実施などを通じて、資金・人材・ノウハウを結集し、産学官一体となって研究成果の社会実装を支えるエコシステムの構築を推進します。

本社 東京都中央区日本橋本町3-7-2 日本橋本町昭和通りビル3階
代表者 代表取締役社長 / 代表パートナー 伊藤 毅
代表取締役 / ジェネラルパートナー 植波 剣吾
設立 2014年8月
事業内容 ディープテックスタートアップへの出資・成長支援​
大学や研究機関等が有する技術シーズの事業化支援​
経営チーム組成支援・経営人材の育成​
オープンイノベーション支援
研究環境の整備・研究者のキャリア支援​
URL https://beyondnextventures.com/jp/