アトムへ新規出資ー国産ヒューマノイドロボットとPhysical AIで、日本発の次世代ロボティクス産業の創出に挑む

2026.05.27

Beyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 / 代表パートナー:伊藤 毅、以下「当社」)は、このたび株式会社アトム(本社:東京都江東区、代表取締役社長:青木 俊介、以下「アトム」)のシードラウンドに、コリード投資家として新規出資いたしました。同ラウンドにおける資金調達額は、総額30億円です。

アトムについて

アトムは、「新たな種の創造」を掲げ、双腕二足のヒューマノイドAIロボットの開発に取り組むスタートアップです。Physical AIとは、ロボットが周囲の状況を認識し、判断し、現実世界で作業を行うためのAI基盤を指します。 同社は、Physical AIによる環境認識・判断・行動生成と、ロボットとしての身体性を統合することで、製造業・物流領域を中心に、搬送・補給・キッティングといった現場作業を担う国産ヒューマノイドロボットの開発に取り組んでいます。

同社の特徴は、ヒューマノイドロボットのハードウェアとAI基盤を一体で開発する点にあります。機体の企画・設計・統合を自社で担いながら、現場で得られるデータをAIモデルや機体設計の改善に反映し、実用性の高いロボットの開発を進めています。

労働人口の減少が進む中、危険を伴う作業を含め人が担わざるを得ない現場は今も多く残されています。同社は、国産ヒューマノイドロボットとPhysical AIを通じて、こうした現場での課題解消に取り組むとともに、日本が次世代の産業技術で世界と競争するための基盤づくりに貢献することを目指しています。

今回調達した資金は、Physical AIおよびヒューマノイドロボットの開発体制の強化、AIエンジニアを中心とした人材採用、製造業・物流領域での社会実装に向けた事業体制の構築等に充当される予定です。

アトム Webサイト:https://atom-humanoid.com/

投資の背景

産業現場では、自動化・省人化のニーズが一段と高まっています。従来の産業用ロボットは、決まった工程を高精度に繰り返す作業に強みを持つ一方、工程変更が多い製造ラインや、人が前提となって設計された物流現場では、既存の自動化技術だけでは対応しきれない作業も残されています。

近年、AIの進化により、AIがセンサーを通じて周囲の状況を認識し、指示を理解しながら現実世界で作業を行うPhysical AIへの注目が高まっています。ヒューマノイドロボットは、人が働く環境に導入しやすい形状を持つことから、Physical AIの社会実装における重要な選択肢の一つと考えられます。

また、ヒューマノイドロボットおよびロボット基盤モデルは、産業競争力や経済安全保障の観点からも重要性が増しています。ヒューマノイドロボットの機体とロボット基盤モデルの双方を国内で開発する取り組みは、日本の産業現場に適した技術基盤を構築するうえでも重要な意味を持つと考えています。

当社は、アトムが目指す国産ヒューマノイドロボットとPhysical AIの開発構想、製造業・物流領域を起点とした社会実装の方針、そして自動運転AI・ロボティクス・機械学習・ハードウェア開発に強みを持つチームに着目し、今回の出資を決定いたしました。今後は、当社の知見や、事業会社・投資家・経営人材とのネットワークを活かし、アトムの研究開発、事業開発、資金調達、組織体制の強化に向けて、ともに取り組んでまいります。

担当者コメント

伊藤 毅(代表取締役社長 / 代表パートナー) / 藤井 章子
米中を中心にPhysical AIへの投資が加速する中、日本においても、産業競争力のみならず経済安全保障の観点から、ロボット基盤モデルやヒューマノイドロボットの機体を国内で開発・保有する重要性が高まっています。国産ヒューマノイドロボットの開発は、日本の産業競争力を支える新たな技術基盤の一つとして、今後さらに重要性を増していくと考えています。

代表の青木氏は、カーネギーメロン大学およびチューリング株式会社でPhysical AIの研究・開発に長年取り組んできた連続起業家です。「日本発のヒューマノイドメーカーとして新たな産業を築く」という大きなビジョンを掲げながら、創業初期から、AI、ロボティクス、ハードウェア、デザイン、事業開発に強みを持つメンバーを集め、その構想を着実に形にしていく実行力に大きな可能性を感じています。

Beyond Next Venturesは、アトムが日本発のヒューマノイドロボット産業を牽引する存在となる日を見据え、事業開発、組織づくり、資金調達、パートナー連携の面から支援してまいります。

Beyond Next Ventures株式会社について

Beyond Next Venturesは、地球規模の社会課題の解決に挑む研究者・起業家とともに、研究成果を社会の価値へとつなぎ、その価値が次の研究と挑戦を生む好循環の創出を目指します。ディープテックスタートアップへの投資に特化した480億円のファンドを運用し、独自のカンパニークリエーション機能、数百名以上の経営人材マッチング、ディープテックに関わる国内外のキーパーソンが集う「TECHNIUM Global Conference」の実施などを通じて、資金・人材・ノウハウを結集し、産学官一体となって研究成果の社会実装を支えるエコシステムの構築を推進します。

本社 東京都中央区日本橋本町3-7-2 日本橋本町昭和通りビル3階
代表者 代表取締役社長 / 代表パートナー 伊藤 毅
代表取締役 / ジェネラルパートナー 植波 剣吾
設立 2014年8月
事業内容 ディープテックスタートアップへの出資・成長支援​
大学や研究機関等が有する技術シーズの事業化支援​
経営チーム組成支援・経営人材の育成​
オープンイノベーション支援
研究環境の整備・研究者のキャリア支援​
URL https://beyondnextventures.com/jp/