さかなドリームに新規出資 – 最先端の品種改良技術で新魚種開発と養殖生産を加速

2023.09.29

Beyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:伊藤毅、以下「当社」)は、この度株式会社さかなドリーム(本社:千葉県館山市、代表取締役CEO:細谷 俊一郎、以下「さかなドリーム」)に新規出資を行いました。今回は、シードラウンドにおける総額約1.9億円の資金調達ラウンドとなります。

さかなドリームについて

さかなドリームは、東京海洋大学が開発した革新的な魚類の品種改良技術によって「世界一旨い魚を創り、届ける」ことを目指す水産系スタートアップです。

日本近海には4,000種以上もの魚類が生息しており、その中には極めて美味であるものの、安定的な漁獲や養殖が困難なため、市場には出回らない「幻の魚」が数多く存在します。彼らは世界最先端の品種改良技術によって、これらの魚の「安定的な養殖生産」と「美味しさの更なる飛躍」を目指しています。

人類は約1万年の歳月をかけて、あらゆる農作物や畜産物を品種改良することで、美味しさや栄養価を大幅に向上させてきました。一方、水産物における品種改良の歴史はまだ浅く、魚類の品種改良には大きなポテンシャルが秘められています。

さかなドリームが開発する新魚種(ハイブリッド魚)は、世界中の魚食体験に革命をもたらし、日本の水産業の持続可能な成長に寄与する可能性を秘めており、今後の躍進に大いに期待しています。

さかなドリーム設立経緯

BNVとのカンパニークリエーション

同社代表の細谷氏から起業相談を受け、弊社パートナーの有馬と共に自社で運営するスタートアップ共創型プログラム「APOLLO」に参画。事業構想を練り、事業シーズを探索する中で、有馬がPMを務める生物系特定産業技術研究支援センターの「スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)」にて出会った東京海洋大学の吉崎氏と森田氏とのマッチングを行い、事業化に向けて大きな足掛かりとなる創業チームが発足されました。そこから約半年間の事業立案期間を経て、同社の創業ならびにシード期の資金調達が実現されました。

*当社では、有望な研究シーズを有する研究者と、事業テーマを探す未来の起業家が出会い、共にスタートアップの創業に取り組む機会を提供しています。ご興味のある方はこちらまでお問い合わせください。

担当キャピタリストよりコメント

有馬暁澄(パートナー)
この度、私の“社会人師匠”でもある細谷さんとご一緒でき、大変うれしく思います。さかなドリーム社は、日本が世界に誇る水産業において新しい旋風を巻き起こすスタートアップになると確信しています。素晴らしいビジネス推進チームと吉崎先生・森田先生による世界屈指の水産研究チームから成る卓越した創業メンバー、東京海洋大学および同社での研究成果を用いて本当に美味しい日本発(初)の魚を創り出す技術力、そして、水産および養殖業界における新しい収益モデルを確立していく事業将来性は、出資に至った背景でもあります。日本にはまだまだ世界で勝てる産業があり、その一つがアグリ・フード領域だと信じています。同社が目指す「世界一旨い魚を創り、届ける」というミッションの実現に向けて、私たちも全力でサポートしてまいります。

株式会社さかなドリーム 会社概要

会社名 株式会社さかなドリーム
代表者 細谷 俊一郎
所在地 千葉県館山市湊493番地19 レアージュ館山オーシャンタワー1303
設立 2023年7月
事業内容 日本に生息する最高峰の魚種を掛け合わせた「新たな魚=ハイブリッド魚」の開発・生産・販売
URL https://sakana-dream.com/

Beyond Next Ventures株式会社 会社概要

世界に通用するサイエンス/テクノロジーにより、マクロからミクロの人類課題を解決することを目指し、研究者や起業家と共に、大学や企業に眠る革新的な技術の社会実装に挑む独立系ベンチャーキャピタルです。累計220億円のファンドを運用し、リード投資家としてシード期から大学発ベンチャーやディープテックスタートアップを中心に出資を実行。さらに、研究成果の実用化を加速するインキュベーション活動や経営人材の育成、都心シェア型ウェットラボの運営など、VCの域を超えてディープテックエコシステムの構築に取り組んでいます。

本社 東京都中央区日本橋本町3-7-2 MFPR日本橋本町ビル3階
代表者 代表取締役社長 伊藤 毅
設立 2014年8月
事業内容 日本・インドの技術系スタートアップへの出資・成長支援、研究シーズの事業化支援、研究開発型スタートアップにおける経営人材育成・採用支援、シェア型ウェットラボ運営など
URL https://beyondnextventures.com/jp/