フェリクス社へ新規出資ーフェロトーシスをターゲットとする医薬品を開発

2025.07.01

Beyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:伊藤毅、以下「Beyond Next Ventures」)は、このたび株式会社フェリクス(本社:日本・福岡、代表取締役・最高経営責任者:國信健一郎, Ph.D.、以下「フェリクス社」)のシリーズAラウンドに出資いたしました。フェリクス社の同ラウンドにおける資金調達額は合計12.5億円に達します。

フェリクス社について

フェリクス社は、フェロトーシスおよび酸化脂質をターゲットとした低分子医薬品の創出に取り組むバイオテクノロジー企業です。開発品「FLQ-101」は、早産児に発症する失明リスクの高い未熟児網膜症を対象に開発中です。2024年には米国FDAより希少疾病用医薬品指定およびファストトラック指定を取得し、2025年から米国で臨床試験を開始予定です。

フェリクス社Webサイト:https://feliqs.co.jp/
フェリクス社のプレスリリースは、こちらからご確認ください。

投資の背景

未熟児網膜症は小児失明の主たる原因で、依然としてアンメットニーズの大きい疾患です。フェリクス社の開発するFLQ-101は、未熟児網膜症の発症に関連する酸化脂質へのアプローチを可能にし、この先駆的なアプローチによりFDAから希少疾病用医薬品指定およびファストトラック指定を取得しております。また、同社のサイエンスは、未熟児網膜症をはじめとしたフェロトーシスに関連する疾患への応用が期待できます。

フェリクス社はサイエンスだけでなく、グローバルな経営体制を確立しています。國信氏が牽引する既存のチームに加え、今回の資金調達により、グローバルでの経営および開発経験に強みを有する3名の新たなボードメンバーが加わりました。

Beyond Next Venturesは、フェリクス社の確かなサイエンスと強固な経営体制を支援し、革新的な眼疾患治療薬の開発を通じて、世界の医療と人々の健康に貢献してまいります。

担当キャピタリストよりコメント

矢藤慶悟, Ph.D.(シニアアソシエイト)、澤邉 岳彦(ディレクター)
今回國信氏率いるフェリクス社への投資に至ったことを非常に嬉しく思います。國信氏の卓越したリーダーシップと、そのもとに結集された経験豊富なアドバイザーチームは、フェリクス社の大きな強みであると感じています。また小児の失明の主要な原因一つである未熟児網膜症に対し、この革新的な治療法が、未来を担う多くの子どもたちの健康に貢献できる可能性を秘めていると確信しております。今回新たに加わる投資家の方々含め、フェリクス社のグローバル展開を強力に支援し、FLQ-101の開発を通じて、人々の福祉向上に尽力してまいります。

Beyond Next Venturesについて

Beyond Next Venturesは、ディープテック分野のシードおよびアーリー段階への投資に特化したベンチャーキャピタルです。ヘルスケア、創薬・バイオテクノロジー、アグリテック・フードテック、デジタル、宇宙、クライメートテックなど幅広い領域で、グローバルな社会課題の解決を目指す革新的なスタートアップを支援しています。各専門分野に豊富な経験を持つメンバーを擁し、会社設立やシード段階から積極的な投資を行い、IPOやM&Aによる多くの成功実績を築いています。また、資金提供にとどまらず、研究成果の事業化を目指す研究者の創業支援や経営人材の育成、シェア型ウェットラボの提供など、商業化を促進するエコシステムの構築にも力を入れています。

本社 東京都中央区日本橋本町3-7-2 MFPR日本橋本町ビル3階
代表者 代表取締役社長 伊藤 毅、代表取締役 植波 剣吾
設立 2014年8月
事業内容 日本・インドのディープテックスタートアップへの出資・成長支援、技術シーズの事業化支援、経営人材の育成・経営チームの組成支援、シェア型ウェットラボの運営など
URL https://beyondnextventures.com/jp/