京都大学発ライノフラックスに新規出資 – バイオエネルギー・炭素回収プラントを開発

2024.10.30

Beyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:伊藤毅、以下「当社」)は、この度ライノフラックス株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役CEO:間澤敦、以下「ライノフラックス」)にシードラウンドにおいて新規出資を行いました。

ライノフラックスについて

ライノフラックスは、京都大学大学院工学研究科化学工学専攻の蘆田隆一講師による研究成果を基礎として設立され、「地球に存在する膨大な資源の価値を科学の力によって解放する」というミッションの実現に向けて、規模感のある再生可能エネルギー供給とCO2削減を実現するバイオエネルギー・炭素回収プラントを開発しています。

脱炭素社会の進展やAI等のテクノロジーの発達を背景として、安価でクリーンな電力への需要が急激に拡大しています。バイオマス資源(植物性資源)は、地球に数百億トン規模で存在し、再生可能なクリーンエネルギー源として期待されています。一方で、石炭や天然ガスといった他の資源と比較して熱量が小さく、エネルギーとして利用するためのコストが高いため、その大部分は有効に活用できていません。

ライノフラックスが有する化学反応を適切に利用して大量の電気エネルギーと高純度のCO2を回収する湿式ケミカルルーピング技術によって、これまで利用できなかったバイオマス資源からでも効率よく経済的に電気エネルギーを回収できるようになります。さらに副産物として、植物が大気から吸収したCO2を純度99.9%以上の状態で直接回収できるため、固定・再利用することで大気中のCO2削減に寄与します。

投資背景について

こちらの記事に詳細をまとめていますので、ぜひご覧ください。

  資源に眠る価値を開放する。ライノフラックスに投資した理由

担当キャピタリストよりコメント

有馬 暁澄(パートナー) 、蔭山 裕行
ライノフラックスは、私たちの身の回りにあふれる廃棄物系バイオマスを価値ある資源に変貌させることを目指しており、脱炭素社会の実現において鍵となる存在になると確信しています。確かな科学的洞察に基づいた当社の技術は、バイオマス発電の従来の常識を大きく覆し、圧倒的な優位性が期待できるものです。間澤さんを始め、最高のタレントが揃った経営チームがけん引する当社であれば、必ずや世界に伍するエネルギー企業へと飛躍できると信じています。ライノフラックスのミッションの実現に向けて、私たちも力強く支援してまいります。

ライノフラックス社のプレスリリースは、こちらからご確認ください。

ライノフラックス株式会社 会社概要

会社名 ライノフラックス株式会社
設立 2024年4月
本社所在地 京都市左京区吉田本町36-1 京都大学 国際科学イノベーション棟西館104号室
代表者 代表取締役CEO 間澤 敦
企業ホームページ https://rhinoflux.com/
事業内容 バイオエネルギー・炭素回収装置及び関連機器の設計・製造・販売・管理・運営

Beyond Next Ventures株式会社について

研究者や起業家と共に、革新的なサイエンス/テクノロジーの社会実装やエコシステムの底上げを通じて、地球規模の社会課題の解決を目指す独立系ベンチャーキャピタルです。リード投資家としてシード期のディープテックスタートアップへの支援を強みに、研究成果の実用化を加速するインキュベーション、経営チームの組成ならびに経営人材の育成、都心シェア型ウェットラボの運営など、VCの枠を超えてディープテック領域のエコシステムの構築に取り組んでいます。

本社 東京都中央区日本橋本町3-7-2 MFPR日本橋本町ビル3階
代表者 代表取締役社長 伊藤 毅
設立 2014年8月
事業内容 日本・インドのディープテックスタートアップへの出資および成長支援、研究シーズの事業化支援、経営人材の育成・経営チームの組成支援、都心シェア型ウェットラボの運営など
URL https://beyondnextventures.com/jp/