沖縄科学技術大学院大学(OIST)発スタートアップ「EFポリマー」に出資

2021.04.14

Beyond Next Ventures株式会社(以下「当社」)は、 当社が運営するBeyond Next Ventures2号投資事業有限責任組合を通じて、 「EF Polymer株式会社(以下EFポリマー)」に出資を行いました。今回は、 当社に加え、 MTG Ventures、Yosemite LLCなどを引受先とした第三者割当増資を実施し、総額約4,000万円の資金調達ラウンドとなります。

EFポリマーは、OISTのスタートアップ・アクセラレーター・プログラムから生まれました。2018年から始まったOISTスタートアップ・アクセラレーター・プログラムから生まれたスタートアップとしては初めての資金調達事例です。

 

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◆EFポリマーについて
EFポリマーは当時22歳のインド人起業家ナラヤン・ガルジャール氏により設立され、野菜や果物の不可食部分の残渣をアップサイクルした環境に優しい有機ポリマーの開発を行っています。同社のミッションは、生分解性廃棄物(生ゴミ)をアップサイクルし、水不足等の農業に関わるグローバルな環境問題を解決する、新興国でも利用しやすい低コストで持続可能な農業資材に変換することです。

今日、世界中で水不足や、増え続ける生ゴミ処分の問題が深刻化しています。EFポリマーは、この生ゴミに着目し、これを資源と見立てることにより、有機ポリマー製品を開発しました。このポリマーは、柑橘系の果物やバナナの皮、サトウキビのバガスなどの有機性廃棄物から開発されています。自重の80~100倍の水を保持することができ、土壌に投入すると、土壌の保水力と肥料保持力が高まり、結果、約40%の節水と約20%の肥料削減が期待できます。また、このポリマーは有機物100%のため、約6か月で土の中で完全生分解されます。

現在おむつ等に使われ一般的に流通しているポリマーは、アクリル系ポリマー等の化学合成されたものが多く、これらは生分解せず土壌を汚染することや、土壌成分と化学反応し吸水力を失うことから農業利用には適しておらず、同社の自然由来かつ安定した分子で構成されたポリマーは非常に優位となると考えられています。

現在、国内では沖縄県と兵庫県の淡路島にて農地でのパイロットテストを実施しています。また、インドではタタ・トラストとビル&ミリンダ・ゲイツ財団の支援を受けたソーシャルアルファ プロジェクトのサポートを受けながら、ウッタル・プラデーシュ州等5州の10地区200エーカー以上で500人以上の農家の協力の下、パイロットテストを実施しています。ポリマー製品は2020年10月からインド国内で販売を開始し、過去5ヶ月で1,700kgを販売しました。

 

 

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【Beyond Next Ventures株式会社 概要】

会社名:Beyond Next Ventures株式会社
代表者:代表取締役社長 伊藤 毅
本社所在地:東京都中央区日本橋本町3丁目7−2 MFPR日本橋本町ビル 3階
設立日 2014年8月
事業内容:スタートアップへの出資事業および付随するその他業務
URL:https://beyondnextventures.com/jp/


【本リリースに関するお問い合わせ先】

Beyond Next Ventures株式会社 広報
E-mail: pr@beyondnextventures.com