RECRUIT - 社員座談会 -

若手キャピタリスト座談会
入社背景と現在地。そして、これからのビジョン

Beyond Next Venturesのキャピタリストたちは、「投資家」の域を超えて、研究者や起業家の伴走者としてさまざまなサポートを行っています。ビヨンドでキャピタリストとして働く醍醐味とは一体、どこにあるのでしょうか。今回は、博士課程から新卒入社した矢藤慶悟、松浦恭兵の2人と、大手金融から第二新卒として入社した梁哲治にインタビューしました。

MEMBERS

  • 松浦 恭兵

    松浦 恭兵

    Kyohei Matsuura

    2022年4月、当社にキャピタリストとして参画。主に医療領域での投資業務に従事。世の中の不平等をテクノロジーで是正するスタートアップの創出を目指す。早稲田大学先進理工学部応用化学科卒業、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。博士(医学)

  • 梁 哲治

    梁 哲治

    Tetsuji Leung

    2022年4月ゴールドマン・サックス証券 投資銀行部門に入社。フィンテック、ヘルスケア企業のIPOアドバイザリー等に従事。2023年2月、アグリ・フード領域のキャピタリストとして当社に参画。京都大学大学院農学研究科応用生物科学修了、農学修士。

  • 矢藤 慶悟

    矢藤 慶悟

    Keigo Yato

    当社での学生インターンを約2年経験後、2022年4月にバイオ・創薬領域のキャピタリストとして正式に参画。日本の研究環境を改善し、日本のテクノロジーで世界を豊かにすることが目標。東京理科大学大学院先進工学研究科博士課程修了。工学博士。

アカデミアの研究を世の中に届けたい

矢藤:大学の研究室にいた頃、なぜ日本の研究は社会になかなか実装されないんだろうと、もどかしさを感じていました。その理由は起業数が少ないだけではないんじゃないか?むしろ、環境要因のほうが大きいのではないか?と感じていました。

松浦:僕も大学で創薬研究をしていた頃、どうしても論文を出しやすいテーマや、アカデミックなインパクトが大きいテーマが優先されがちなことに違和感を覚えていました。スタンスは人それぞれですが、せっかく研究した成果は社会へ還元していきたい。社会実装を担う人が必要なんじゃないか、と思いました。

矢藤:誤解のないように補足しておくと、論文を発表することは大切です。問題なのは、研究の目的が社会への還元ではなく、論文を書くことに留まっている研究者が多いことだと感じています。社会に「研究を届ける」仕事をしたいというのが僕の想いです。

:僕自身も、農学の分野で食品の研究をしていたときに同じことを感じました。生活習慣病に効果のある機能性食品中の生理活性成分を特定するというテーマで、水産食品会社との共同研究を行っていたのですが、産業界とアカデミアのインセンティブが全然違うことに気づきました。

松浦:その点、ディープテック領域の投資を専門とするビヨンドは、研究者と事業会社をつなぐ仕組み(エコシステム)づくりが得意だよね。

:その通りだと思う。アカデミアの個々の研究・技術シーズを社会に実装していくことに加え、その仕組みづくりから取り組んでいるところがいいなと思いました。

矢藤:ビヨンドの特徴は、エコシステム全体をまとめつつ、研究シーズを研究者や起業家と一緒に社会実装していくところ。その両方に取り組むVCは、実は多くない。そういう意味でベンチャーキャピタルの中でビヨンドが一番魅力的だと思いました。アカデミアの世界から起業していくには、研究者を理解し、寄り添ってくれるような投資家が必要です。

「これいいじゃん!」がすぐ形になる、風通しの良さ

:先輩に「こういうのを考えてるんですけど、やってみませんか?」と提案し、良いと判断されればすぐに実行できます。僕は、この「やってみよう」精神が好きですね。起業家を支援する側のビヨンド自身も、スタートアップ精神やアントレプレナーシップを大切にしていると感じます。メンバーのパッションに刺激されて「もっといろいろやってみたい」って思うんですよね。

矢藤:あと「自分はこう考えている」と伝えると、それを受け止めてくれる環境もありがたいよね。うまく自分の気持ちを表現できなくても、具体的なアドバイスやフィードバックをもらえるので、新しいことにチャレンジする時も筋道をわきまえながら、安心して前に進むことができます。

松浦:僕が感じる最大の魅力は、「研究者に一番近くで寄り添えるベンチャーキャピタルだ」というところです。ビヨンドは研究者が起業すら選択肢として考えていない段階から関わることが多く、金融的なリターンの有無だけで判断してしまうと、「研究の社会還元」という本質を見失いかねません。一方、私たちはそもそもエクイティファイナンスすべきかどうか?という議論から研究者の皆さんとお話しさせてもらっているので、フラットなスタンスだなと感じます。

イメージは「アベンジャーズ」。個性際立つ集団

矢藤:Beyond Next Venturesを一言で言うと、「アベンジャーズ」のように個が際立っています(笑)。スーパー戦隊みたいな。色んなスキルを持った人たちが協力しながら、アイデアを出し合っています。

松浦:常にアップデートを求められている感じがするよね。どのメンバーも現状に満足しないで自分を磨き続けている印象があります。ここがすごいビヨンドらしさなんだろうなって思います。

:大変ではあるけれど、チャレンジする人を応援したり、サポートする社風があるなって、入社してしみじみ感じました。

「ディープテックで未来をつくる」に挑戦したい

矢藤:コロナワクチンを開発したモデルナ社のように、日本の研究から世界を席巻するスタートアップを生み出したいです。日本には優秀で面白い研究がたくさんあるので、ポテンシャルは絶対に大きいはず。僕は事業化の橋渡し役として、研究からスタートアップに移行するシステムを確立し、民間からお金が流れる仕組みを作りたい。国からの研究資金は潤沢とは言えないので、民間からのお金の循環を生み出すのが僕の役割かと。いずれは、研究者がやりたいと思うことを、のびのび自由にできる環境を作ることができれば最高です。

松浦:僕のゴールは「テクノロジーで社会の不平等をなくす」ことです。僕が見出した研究者の技術で、不平等に悩む人の解決につなげたい。研究の道に戻るオプションもあるかもしれませんが、いずれにせよ研究による社会課題解決というシステム作りに関わっていたいです。

:僕らの仕事を通じて、例えば、2050年にやってくると予測されていた社会が、10年早まって2040年に実現できたら素晴らしいこと。「あの時、ビヨンドが事業化をサポートしたこのスタートアップが大きくなったことで、予想よりも早く未来に到達できた!」と振り返って思える、そんな働き方を目指していきたい。5年後、10年後、アグリ・フードの領域で研究を事業化したいと思った方に、相談相手として真っ先に思い出してもらえるようになるのが今の目標です。

最後に、ビヨンドに向いている人とは

:ビヨンドに向いている人は、次の3つのキーワードにピンとくる人です。それは①良い未来を創ること、②挑戦する人の力を最大限引き出せる存在になること、③個としての力も存分に身につけること。これらが「いい!」と思える人はBNVに合っていると思うので、ぜひ飛び込んでみてください。

松浦:「自分なりの課題感を持っている人」ですね。日々強い課題感を抱えている人や、生涯をかけて解決したい課題がある人が向いていると思います。特に、その課題の解決が社会に対してより大きなインパクトを与えるものや、テーマとしてテクノロジーに関連しているものであれば非常に合っていると思います。何度も言いますが、ビヨンドでは課題感を持つことが何より重要です。強いパッションのある人と働きたいですね。

矢藤:与えられた役割をこなすというより、ゴールのために努力を惜しまない人です。ビヨンドの投資先は10~20年という長い時間がかかる仕事ばかりだから、未来を自分の手で手繰り寄せて、社会をタイムスリップさせたい人は一緒にワクワクしましょう!