Beyond Next Ventures株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：伊藤毅、以下「当社」）は、この度UMAMI UNITED PTE. LTD.（本社: シンガポール、CEO: 山﨑 寛斗、以下「UMAMI UNITED」）に新規出資を行いました。今回は、当社と株式会社ジェネシア・ベンチャーズを引受先としたプレシリーズA 総額2.4億円の資金調達ラウンドとなります。

UMAMI UNITEDについて

UMAMI UNITEDは、「ONE TABLEで未来を創る」をミッションに、植物性卵「UMAMI EGG」の開発・販売を行っています。UMAMI EGGは卵単体の味わいやテクスチャーの表現だけではなく、卵がもつ機能に着目し、惣菜類はもちろん製菓分野にも使える幅広い汎用性を持つ商品です。主原料には日本ならではの食材である「こんにゃく粉」や「にがり」を使用し、こんにゃくの弾力性や豆腐の割れる食感で卵らしさを表現しています。また、フードロスのきくらげから発酵技術を応用した麹菌等の酵素を使用してUMAMIを抽出し、卵のコクを表現しています。

出資背景

拡大する代替卵の市場

世界の卵タンパク質市場は2021年に約30兆円、日本だけでも5,000億円規模と言われる中で、卵代替成分市場は、2022年から2028年までCAGR6.0%で成長すると予測されており、2028年に3,000億円規模の市場となることが予測されています。

昨今の穀物原料の価格高騰や鳥インフルエンザの影響によって、日本の鶏卵価格は1年前と比べて価格が2倍となる中、とりわけ加工食品における鶏卵消費量は増加傾向にあります。

そのほか、卵アレルギーを持つ方への対応、世界で拡大するヴィーガン市場など、既存の鶏卵に代わる植物性卵のニーズが拡大しています。

日本古来の食材を活用した質の高い植物性の代替卵を開発

卵特有の機能である、加熱凝固性、保水性などは、日本で120年前から食されているこんにゃくから、さらに旨味を加えるためにキクラゲから独自の発酵・酵素技術によりエキスを抽出しています。世界で評されている日本の食を活用したプラントベースの卵は世界でも類を見ない「美味しい」卵としてグローバルで展開できる可能性を秘めています。

卓越した経営チーム

創業者の山崎氏はタイや中国での在住経験があり、グローバルな感覚を持ち合わせています。フードダイバーシティという食専門メディアに勤めながら最前線の食や植物性たんぱくに関する知識を深め、台湾のSNSでは3万人のフォロワーを有する食のインフルエンサーです。CTOの大場氏は、大手食品会社で長年経験を積み、技術開発から出荷まで製造販売にかかわる全ての知見を有しています。

UMAMI UNITEDのプレスリリース全文は、こちらからご確認ください。

担当キャピタリストよりコメント

有馬暁澄（パートナー）
「私はアグリ・フード領域のリード投資家として、日本の食・農業こそが世界で勝てる産業であると確信しています。UMAMI UNITEDは、卓越した経営陣の下、解決すべき課題と顕在化したニーズに対応した革新的なプロダクトを開発しています。さらに、日本が誇る伝統的な食材と先進的な発酵技術を巧みに活用し、国際的な競争力を築いています。このユニークな組み合わせが、彼らが世界で活躍する確固たる道を切り拓くと信じています。彼らの壮大なミッションである「ONE TABLEで未来を創る」をグローバルで実現するために、全力でサポートしていきます！」

UMAMI UNITED 会社概要

Beyond Next Ventures株式会社 会社概要

世界に通ずるサイエンス/テクノロジーにより、マクロからミクロの人類課題を解決することを目指し、研究者や起業家と共に、大学や企業に眠る革新的な技術の社会実装に挑む独立系ベンチャーキャピタルです。累計220億円のファンドを運用し、リード投資家としてシード期から大学発ベンチャーやディープテックスタートアップを中心に出資を実行。さらに、研究成果の実用化を加速するインキュベーション活動や経営人材の育成、都心シェア型ウェットラボの運営など、VCの域を超えてディープテックエコシステムの構築に取り組んでいます。